米国市民・永住者（スポンサー）がご家族の永住権を取得する際に、移民してくる家族を養うだけの十分な経済力があるかどうかを判断する為に使用します。I-864Aに署名する事によって、スポンサーが家族の永住権取得後も米国政府から生活保護を受けることがないよう、経済的な一切の責任を負うことを保証します。今回はHousehold Memberの収入・資産を使っての証明方法を説明していきたいと思います。その他の、証明方法については：スポンサーの収入を使用して証明; スポンサーの資産を使用して証明; Joint Sponsorからの証明; and I-864の申請を必要としない場合、をご参照下さい。
Household Memberの定義（3つの内一つを満たす必要があります）：
移民してくるご家族の収入・資産を使い、スポンサーに十分な経済力があると証明が可能。例）米国市民の妻が、H-1Bステータスで就労している夫の永住権を申請する場合、夫の米国での収入を使うこ事が出来る；
一緒に住んでいる、スポンサーの伴侶、両親、娘・息子、兄弟の収入・資産を使用；又は
スポンサーの確定申告にDependentとして記載されている人物の収入・資産を使用（スポンサーと一緒に住んでいる必要はありません）。
注意点：違法に得た収入・資産は使用不可能。例）不法滞在中の収入。
Household Memberの外国での収入は使えるか？
例）移民してくるご家族が、日本で就労している場合。米国に移民してきた時点で、日本での収入が途絶えるため、使用不可能。
Household Memberのスポンサー条件：
18歳以上の米国市民または永住権保持者。
米国の出生証明、有効な米国パスポート、and or グリーンカード。
Social Securityカード。
米国に居住所を保有。
資産の総額が、連邦貧困ガイドラインの5倍。スポンサーが米国市民で、子供・伴侶の申請をする場合、連邦貧困ガイドラインの3倍。
証明に必要な年収はここのリンクから確認が出来ます（https://www.uscis.gov/i-864p）。
Household Memberの収入を使っての証明方法：
Federal income tax return, W-2, & 給与明細で証明.
IRS Form 1040 & IRS Form 1040AでFederal income tax returnを申請している場合はincome tax returnの"Total Income"の数字を使い連邦貧困ガイドラインの125%を満たしているかを証明。IRS Form 1040EZでFederal income tax return（個人事業者等）を申請している場合はincome tax returnの"Adjusted Gross Income"の数字を使い連邦貧困ガイドラインの125%を満たしているかを証明。
Household Memberの資産の定義：
一年以内に現金化可能。
資産を現金化しても、Household Memberの生活が逼迫しない。
純資産価値の使用（資産価値ー借入金＝純資産価値）。
Household Memberの資産を使っての証明方法：
資産の説明、純資産価値、Household Memberが資産の所有者である事の証明が必要。収入＋資産での証明も可能。例）年収が＄20000。証明に必要な額が＄33125。不足分が＄13125。不足分の＄13125を資産を使って補う事も出来ます。スポンサーが米国市民で、子供・伴侶の申請をする場合、不足分＄13125x3倍で＄39375かそれ以上の資産が必要。それ以外のスポンサーは不足分＄13125x5倍で＄65625かそれ以上の資産が必要。
I-864Aに使用される資産の具体例：
Household Memberの自宅。住宅ローンを引いた額が、純資産価格とみなされます。
Household Memberの車。２台以上保有している時のみ、２台目を資産として使用可能です。申請時の車の価値ー車のローンが純資産価格となります。
過去12ヶ月の平均Saving Account残高。
Certificate of Deposit。
401(k)、403(b)、 IRA、 Roth IRAその他のRetirement Accounts。
債権・株式。
Life insurance with cash surrender value。
貴金属などの動産。
今回は、Household Memberの収入・資産を使った証明について説明をさせて頂きました。次回は、Joint Sponsorの証明を説明しようと思います。